JOYSOUNDの​Webサイトに​XSSが​あった​話

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JOYSOUND とは

JOYSOUND はカラオケのサービスとして有名です。公式ウェブサイトでは最新情報が確認できるほか、曲や歌詞を検索する機能もあります。

脆弱性の内容

今回発見した脆弱性は検索フォームの XSS でした。

検索ページ: https://www.joysound.com/web/search

この検索ページでは古いバージョンである v1.3.4 の AngularJS (注: Angular ではない) が使われており、このバージョンに存在する XSS を実行することができました。

全然覚えてないんですが、届出を読むと具体的なペイロードは {{{}.")));alert(1)//"}} が動作したようで、

URL: https://www.joysound.com/web/search/cross?match=1&keyword={{{}.")));alert(1)//"}}

実際にこういう感じになったみたいです。

なんでこのペイロードを使ったのか全く記憶にないんですが、確かどこかの GitHub か gist に、大量に AngularJS の XSS ペイロードが載ってるサイトがあって、そこから拝借したような気がします。

現在は修正されたというか、WAF か何かが挟まって、alert() みたいなアヤシイ文字列を含めると Access Denied されるようになっています。 いまだに v1.3.4 の AngularJS を使ってるのは変わりないので、頑張ったらまだ何か出てくるかもしれないですが、私は AngularJS に詳しくないのでわからないです。

脆弱性の報告

2024年1月30日に IPA 経由で脆弱性を報告し、2025年11月21日に修正完了の通知が届きました。

感想

2022年から AngularJS はもうメンテされてないので、JOYSOUND のサイトのメンテナンスをする人は大変そうだと思いました。

XSS ペイロードが載ってるサイトは以下みたいなのがあるんですが、今回使ったのはどこにもなかったので、本当にどこからとってきたのかわからないです…

個人的に、AngularJS だけでなく Angular も XSS されやすいイメージがあります。:

以上、今回は単に XSS があったという話でした。次回もお楽しみに